かぼちゃの栄養と健康効果

まだあるかぼちゃの健康効果

 

 

かぼちゃを冬至に食べるとよいといわれるのは、もちろんタイミング的にその時期がかぼちゃを常食している季節だからということもあるのですが、昔から風邪の予防になると考えられるのも大きな理由です。

 

 

それはビタミンA(β-カロチン)とCが粘膜の抵抗力を高めて、細菌感染から守ってくれる効果を発揮するからです。あまり体力がなくて、貧血ぎみだという人が常食すれば、鉄分、カルシウム、ビタミンCなどの効果によって、かなり症状が改善されてくるはずです。

 

 

また、胃や腸の潰瘍がある人は、かぼちゃのポタージュがよく飲まれますが、それはやはりカロチンとビタミンCの細胞粘膜を正常に保つ効果が有効だからです。こうしたかぼちゃの豊富なビタミン類、ポリフェノール、ミネラル、食物繊維などは、実だけではなく、皮やワタにも多く含まれています。従って調理する際は、こうした部分も上手に活用した方がいいでしょう。

 

 

前述の通り、ビタミンAとビタミンEは脂溶性ですから、油と一緒に調理することで体内吸収率が高くなります。

 

 

葉酸もビタミンの一種です。普通ビタミンといえば、ビタミンAやビタミンCなどが思い浮かぶのですが、葉酸は水溶性のビタミンB群の一種です。この葉酸は、遺伝物質であるDNAやRNAを構成している核酸の合成には不可欠な栄養素となっており、赤血球の合成にも必要です。

 

 

更に、アミノ酸(グリシン、セリン、メチオニン)の合成や、たんぱく質の生成と促進作用も葉酸にはあります。皮膚の粘膜強化、口内粘膜の強化などもそうです。

 

 

そしてカリウムです。これは筋肉にとって欠かせないミネラルです。カリウムの塩分(ナトリウム)を排泄する作用によって、高血圧にも効果を発揮します。長時間の運動した後の筋肉痙攣などの予防もできます。