かぼちゃの栄養と健康効果

かぼちゃの基礎知識

 

 

かぼちゃ(カボチャ・南瓜)は、普段の食卓でもたいへん身近な野菜ですが、これはウリ科カボチャ属の総称となっています。実際にはその果実を指していますが、原産地は南北アメリカ大陸だとされています。

 

 

現在の主要な生産地は中国、インド、ウクライナ、アフリカで、日本でも生産されています。

 

 

日本に現在の「日本かぼちゃ」が入ってきたのは、戦国時代あたりとされ、ポルトガル人が種子島に漂着した際に、鉄砲だけではなく、かぼちゃもカンボジアから持ち込まれたとされています。

 

 

何となく想像がつくかもしれませんが、「かぼちゃ」という名前は、「カンボジア」が訛ってそうなったとする説が有力なのだそうです。こうして世界中で広く栽培され、品種も非常に多くあります。日本で栽培されているのは大きく日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類になります。

 

 

日本かぼちゃは粘質でねっとりしているのが特徴で、しょうゆとの相性もいいので日本料理に向いています。甘みは強く、粉質でほくほくした食感です。ただ、以前は市場の主流でしたが、最近の食生活の変化とともに、現在は調理法の多い西洋かぼちゃが増えています。

 

 

西洋かぼちゃでは「黒皮栗南瓜・くろかわくりかぼちゃ」が現在では広く流通している代表品種となっています。ただし、これは「みやこかぼちゃ」、「えびす南瓜」、「くりゆたか」、「九重栗南瓜」などの品種群の総称でもあります。

 

 

黒皮栗南瓜の特徴は、まさにその名の通りで、表皮の色は濃い緑で、薄い緑色のライン(ストライプ)が入っているのが多くなっています。果肉は粉質。加熱調理すると甘みが強くなり、まるで栗のようにホクホクした食感になります。ペポかぼちゃは、淡白な味で、そうめんかぼちゃにも使われています。ズッキーニ、スキャロープなどもこの仲間です。